小 説
小説の方向性にはいくつかの種類があります。
⦁ 絶望、人生系
⦁ ＳＦ系
⦁ 思想系
⦁ 中国系
初期の作品はほとんど絶望系でした。
そのあと絶望も含めた大きな人生観で人物を描くこと、ＳＦ的手法を用いて人生の本質を探すことに関心が移りました。
思想系というのは主にフェミニズムと愛国心に関するものです。
中国系は中国人や中国社会が登場するもので、自分の中国生活体験が影響しています。
実際には複数の系統（たとえばＳＦ系と思想系）が混合して小説が書かれることが多いです。
短編集。復讐は人生に何をもたらすかを突きつけた表題作「復讐」。他に精神病院を舞台に、内観療法に従事する心理士の葛藤を描く「内観室の再会」、高校の恩師のもとへ社会人になった教え子が向かう「旅先」など、人生の苦味と真実を描く短編計10編を収録。
短編集。人間の自由とは何かを問う表題作「肉体の自由」。
ほか、蛇柄のネクタイを締め拳銃を携帯する日本語教師・多澤が、命を狙われた留学生を死守する「今日もまた拳銃」、人生をやめたい人が他者の命に吸収される社会を描く「命買います」、など、人生の哀歓をユーモアやＳＦで浮き彫りにする傑作短編16編を収録。
短編集。環境汚染、資源枯渇、人口爆発を抱え危機的状況の地球は、海王星の隣にあるという透明惑星からメッセージを受け取る。
なんと惑星を地球人のために無償提供するというのだ。乗組員の一人、佐藤が透明惑星で見たものは？
表題作「透明惑星」ほか、性に関心を持つ異星人が地球を訪れ、青年と甘い夜を過ごす「太古と未知との快楽」など惑星系ＳＦ短編９編を収録。
短編集。人間は悪にどう向かうべきかを問う表題作ほか、中学教師の結子が特殊な力を得て男性優位主義の組織と対決するフェミニズム小説「稲妻女教師」、上品な女子大生・優璃恵が意志と行動力を持つ大便と戦うスカトロ哲学小説「その可憐な手で」、などバラエティに富んだ短編、中編計８編を収録。
長編小説。明治時代の北海道開拓を、数々の人間たちと、それを見守る精霊の視点から多角的に描く歴史小説。
作品集。人間の心の救いと良心を描いた傑作サスペンス「幸福は自殺する」。
ほか、中国の大学教授が日本語学科の女学生の文学的才能に畏怖する「文学の正体」、桜の季節に失恋して以来桜を恐れる大学生の恋を、文芸部俳句会を舞台に描く「桜と恋の再生」など、短編４編、長編１編を収録。
短編集。人造人間「感情娘」の表情・行動から、気象予報士は天気を読み取らなければならない時代。
ある日、ダントツの予報的中率を誇る天方象介は、気象庁の召喚を受けるが……。（表題作）。
ほかロボットの存在意義をテーマにした「父の人工知能」などＳＦ的手法で人間の真実を探る佳作17編を収録。
長編小説。明治２年、開拓顧問ホーレス・ケプロンを代表とするアメリカ人技術者が北海道を開拓した。
そして大正13年の夏、ホーレスの曾孫の美少女アリッサ・ケプロンが北海道帝国大学農学部の図書館裏に探偵事務所を開設した。
大正時代の札幌を舞台に、アメリカ人少女が異文化と差別に負けず探偵として強く生き抜く姿を描く、青春推理小説。
中編集。中国農村で生まれ育った女性、賀小魚。祖父は日中戦争を生き延び、文化大革命で教師の職を追放され、右派の烙印を押されても毛沢東主席への敬意を終生失わずにいた。
中国農村女性が日本人に嫁ぐことの意味を問う表題作「農村生活」（文学界新人賞最終候補）。
他、賀小魚の幼少期の記録「訣別」、小魚と日本人男性の人生交差をＳＦ的手法で描く「虚構」、恋愛、結婚、生活を瑞々しい感性で描く「青春」、計４編の中編を収録。
短編集。鑑識の芹沢と、元恋人の沙耶の愛憎を描く表題作「殺意と愛をあなたに」。
顔に劣等感を持つ男子生徒に密かに片思いをする女生徒の心の変容「私の好きだった人」、人身売買が日常化した近未来の身分社会で、自分をイニシャルでしか名乗れない大学生の閉塞感と希望を描く「純粋恋愛への挑戦」など、失恋、別離、執着、裏切りを基調とした切なき愛の物語、計22編を収録。
長編小説。自分の出自に悩みを抱えながらも、たんぽぽや音楽の神ミューズに支えられ、明るく生きていく、ぬいぐるみの子ネズミ。動きたい、話したい、という願いに奇跡は起こる？ 夢と希望を持つことの大切さを説くファンタジー長編小説。
ライトノベル長編小説。ロンドン塔を死者の霊から守るために、魔法修行で日本を訪れたキャロル。
キャロルに恋人を奪われ、神道技法を身につけて逆襲を誓う美香子。二人の対決の結果は如何に。
恋と魔法が彩る物語、ライトノベル長編小説。
『吸血鬼の劣等感』トノベル長編小説。ルーマニア生まれの吸血鬼の父と、日本人女性の母を持つ霧中冴子。
ハーフであるがゆえに特殊な能力はほとんどないけれど、イケメンの血は大好き。
人間と吸血鬼のあいだで揺れる冴子の闘いを描く傑作長編ライトノベル。
大正時代の札幌。帝国主義の日本において、北大医学生の四万 田は政治に無関心で、ただ小説に没頭していた。しかし父 からは小説を否定され、軍医になれと命じられていた。一度は筆を折った四万田だが、中国人留学生と の交流から満州国建国に違和感を 覚え、それを主題にした小説を書く。時代に束縛 される青年と、自由に生きるモダン ガールの妹を鮮烈に描く表題作。ほ か、裕福な家庭で育った大学生が兵 士の亡霊と遭遇し異世界へ足を踏み 入れる「戦争と亡霊」。第二次世界 大戦中の北海道捕虜収容所のイギリ ス人捕虜を主人公にした現代作家が 自分を捕虜だと思い込む「作家と捕 虜収容所」。戦争文学の傑作中編３ 編を収録。
貧しい家庭で育った優子は玉の輿を 狙い、一流企業の御曹司の健一と見 事結ばれる。裕福な暮らしを手に入 れたものの、夫に束縛されてため息 の日々。あるとき健一がイベリア半 島のジブラルタルで海外支社を作る ことになり、優子も同行する。そこ で絵から飛び出した少女アンナに出 会い、物語は急展開。本当の自分ら しさを取り戻す女性を描く表題作ほ か、ＩＴのブラック企業に勤める青 年が古代ヨーロッパのとある国に行 き、独創的な戦車で敵と戦う「僕は 砲弾」、女子高生・一色美香子の魔 法習得と戦いを描く「恋と魔法の関 係」、作家志望の青年が芸術の神に 出会う「ＭＩＹＵＫＩ」など、ライ トノベル短編、中編計７編を収録。
キンドル本
